テーマを絞った自毛植毛

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「転移するガン細胞を眠った状態におけるか、あるいはそれが転移した腫瘍として定着するかを分ける唯一の分岐点は、血管組織ができるか否かである。
だから血管造成を妨げるのを目的とする治療法は、転移を防ぐための実効性のある治療法ということになる」博士は「新しい血管の形成こそが、転移したガン細胞が定着し、続いてそこで増殖していくための鍵になるのは明らかだ」という信念を述べている。 この考えはその1年後、F博士も一員となっているボストンの医師チームによって確定的に証明されるに違いない。
4人のニューイングランドの研究者が、血管造成抑制要素は腫瘍の増殖を止めるだけでなく転移も同時に防ぐ、と主張するようになる。 R博士も、軟骨の抽出物を使う方法だけで研究をしている。
1990年、R博士らは『S』誌に発表した論文で、軟骨から抽出した特別な高分子物質を強力な血管造成抑制要素として特定したと述べた。 博士らは軟骨のなかにある特別な蛋白質を、血管造成抑制要素として分離しようとしたようだ。
この抑制要素が、前述したように腫瘍の増殖や転移を防ぐ要素である。 同じ1990年、日本の研究者が、鮫の軟骨中の血管造成を抑える第二、第三の蛋白質を分離したと報告した。

これらはR博士らが分離したのとは別の蛋白質だった。 だから鮫の軟骨のなかには少なくとも3種類、あるいはそれ以上の別の血管造成抑制要素が含まれているようだ。
R博士らは、仔牛の軟骨の抽出物が生体の血管造成を抑えることを見事に証明できた。 博士らの実験のなかには、鶏の受精した烏旺を顕微鏡で調べたものもあった。
烏を培養皿に入れ、烏の表面に軟骨の抽出物を施した。 実験を繰り返すなかで、軟骨の抽出物を施した部分では血管造成が抑えられていることがわかった。
このテストは鶏の繊毛尿膜テスト(あるいは測定)と呼ばれている。 このテストにより、博士たちは、自分たちの研究は毛細血管の侵入に組織がなぜ対抗し、どのように血管造成が抑えられるのかを明らかにしたと確信させるに至って強力な血管造成抑制要素を見つけ出し、それを証明しようと研究し続けていると『S』で述べている。
この要素の血管造成抑制効果は、それを純粋に抽出すればするほど血管造成が抑えられていることがわかった。 研究者とは完全主義者であり、理論を決定的な結論とするには、何度もテストを繰り返さねばならないことはわかる。
しかし、軟骨のなかの何が血管造成を抑制する要素なのかを厳密に特定しようとすることには、首をひねらざるをえない。
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